薄幸の車椅子ヒロイン「ヒナコ」役の平手友梨奈と男性陣とのやり取りがとても魅力的
2021年8月10日 15時34分
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総合評価:
4.0
薄幸の車椅子ヒロイン「ヒナコ」役の平手友梨奈の持ち味が非常に生かされており、ファブル(岡田准一)や宇津帆(堤真一)ら男性陣との、ツンケンしつつも諦観している様に見えつつも、完全に希望を捨てた訳ではない、相反したやりとりがリアルで魅力的。
彼女のひたむきな努力に心打たれたファブルの唐突なアドバイスに面食らいつつも、次第に惹かれてゆくヒナコの乙女心が繊細な仕草に垣間見えるショットの数々の美しいこと!。水槽の青い照明や、陽光に鮮やかなカーテンと彼女との対比は特に印象的。
そして、今回の敵役である宇津帆の、外面の良さと内面の気持ち悪さをめちゃめちゃ上手く演じている堤真一に改めて凄さを感じた(とあるヒナコとのシーンのおぞましいこと!)。
佐藤二朗&山本美月の職場コンビとのお笑いパートも安定の面白さ。
度肝を抜かれること必至なカーアクションシーンの迫力とスピード感、緊迫感はハリウッド映画のそれをも凌駕するほど。銃撃戦の身のこなしも切れ味抜群で、スタントも自ら務めるほどの岡田准一のアクションスターとしての魅力も存分に味わえる作品です。