怪物対怪物
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月22日 21時28分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
試写会にて鑑賞しました。
前作が傑作だったため、楽しみだけど前作越えは難しいかな?と思っていたのですが、予想を良い意味で裏切られました。
前作から2年経ち、立派な“狼”として成長した刑事、日岡(松坂桃李)。日岡は師である大上(役所広司)にならい、汚い手も使いながらなんとかヤクザの抗争を抑えていました。
しかし、前作では逮捕されて刑務所に入っていた男、上林(鈴木亮平)が出所したことで、日岡が守っていた危うい均衡はあっという間に崩れてしまいます。
この上林が本当にすごい……! 鈴木亮平さんっていい人役が多いイメージだったのですが、この役以降は完全に印象変わってしまいますね。
凶暴さ、凶悪さ、どれを取ってもピカイチです。邦画史に残る悪役の誕生を見た思いです。
社会の倫理でもヤクザのルールでも抑えることができないモンスター、上林。そんな怪物と戦うためには、日岡も怪物にならざるを得ないのかもしれない。
ラストバトル周辺のすさまじさには、思わずそんな感想を抱いてしまいました。
最高だったので、もう一回観に行く予定です!