有名な都市伝説、犬鳴村を題材にしたホラー映画です。
ただまあ、あんまり面白くはないかな……というのがざっくりした感想ですね。
ただ全体的には手堅い作りだと思います。物語全体に漂う嫌な雰囲気、犬鳴村に関わったことで狂気に陥っていく人々、村に隠された過去と因縁、などなど。
でもあんまり新しくないんですよね。10年前の映画だと言われても納得してしまう感じがあります。
ストーリーには特に意外な展開もなく、あっとこちらを驚かせる恐怖演出があるわけでもなく、社会風刺などのメッセージ性が示されているわけでもない。ホラー映画の進化というか、時代の潮流に取り残されてしまっている気がします。
呪怨の清水監督が撮っていることが前面に押し出されている作品ですが、呪怨の頃からあまりにも変化がなさすぎるなという印象を受けました。
でも、中高生が観て友達や恋人と話して楽しむティーンホラーとしては需要あるんでしょうね……。清水監督にはもう一度ちゃんと怖い作品撮っていただきたいです。