演出が良かったです。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月27日 11時26分
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総合評価:
4.0
ロマンス映画の「私の頭の中の消しゴム」やノワール映画の「アシュラ」などで様々な役柄を演じてきたチョン・ウソンさんが主役を演じる本作ですが、人権派の弁護士役を演じています。もともと人権派弁護士だったのですが、父親の借金のために、大手で給料は良くてもそれ程誠実には対応しない弁護士事務所と契約したことで、長年の付き合いのある人権派弁護士の彼女とも上手くいかなくなるという展開になっています。証人が自閉症の少女ということでしたので、「レインマン」('88)のような意思の疎通自体が難しい自閉症の証人なのかと思いましたが、最近何かと話題になる、それほど遅れはなくても普通にやっていくのは色々と難しいという自閉症スペクトラム障害の証人という設定になっていました。彼女の目線で世界がどのように見えているのかのシーンが独特です。演じているキム・ヒャンギさんの演技が秀逸でした。「神と共に」というシリーズ物のファンタジーアクション映画で高い評価を得た若手の女優さんとのことで、これからが期待される女優さんです。容疑者の家政婦役の女優さんの怪演も光っていました。