コミックが原作の作品です
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月23日 13時14分
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総合評価:
3.0
「子どもが子どもを産む」というセンセーショナルなテーマ。
主人公・春菜は小学5年生。
幼馴染の男子と「くっつけっこ」をした結果、体に異変が生じます。
その後受けた性教育で、自身の身になにが起きているか分かるのですが……。
当然ながら周りの大人は信じることもなく、子どもたちだけでの出産へと進んでいきます。
流石に臨月を迎えるころには周りの大人もおかしさに気づいてもいいように思いますが、その辺りは詳しく描かれていません。
大人に隠し通した結果、小屋の中での出産へと物語は進んでいきます。
小学5年生という、子どもを産むにはあまりに未成熟な体で、しかも子どもだけで出産するのは非常に危険ですし、後産やへその緒の処理のことも考えると、母体か新生児に問題が起きるかと思います。
しかし、これはあくまで「コミック」の映画化であり、リアリティを描く目的ではないのではないかと思います。
危険性について描く必要もあるかとは思いますが、原作をコミックにしたという点から考えると、それは蛇足になってしまいます。
あくまで「ファンタジー」としての設定であることを念頭において観れば、子どもたちの団結もある程度は「微笑ましい」範疇かと思います。
ただ、映画はあくまで映画であり、観る側が原作を読んでいるかは不確定要素。
私自身、原作は読んでいません。
そういった意味では、ある程度の批判はやむを得ないかと思います。