「本物の愛は時代を超える」 ニューヨークの恋人 chubbyさんの映画レビュー

過去の世界からニューヨークへタイムリープしてしまった貴族とニューヨークで働く女性の恋の物語です。
この作品のいいところは、タイムリープしてきた貴族の所作がとても美しくて見とれてしまうところと、発する言葉一つ一つが正直で、的確で、どれも胸に刺さるところです。ほんとそれ！そうなんですよね…っていうことを真っ向から話してくれるので、知らず知らずのうちに自分も色々な嘘偽りを重ねていたな…ということに気づかせてくれます。花言葉知っていたり、テーブルマナーが完璧だったり、何より女性を大切にしてくれたり…もう誰もが理想とする男性像なのではないでしょうか。
彼が作中で発した言葉で一番印象に残っている言葉は、好きな女の子の前ではいつもおどけてしまう男の子に言った「人はピエロに恋をするかい？」です。あぁ、そうか、誠実な気持ちというのは、きちんと言葉と態度に表わさないと伝わらないんだな、と、とても当たり前なことを言われているのですが、納得感がすごかったです。