「食」に関するドキュメンタリー作品
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年7月20日 19時59分
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総合評価:
4.0
食の問題を取り上げたドキュメンタリーです。
様々な視点から描かれています、
農業や漁業、畜産業の効率化と、それによって起きる個人生産者の苦悩などが印象に残りました。
ブラジルなどではアマゾンの森林を伐採し、大豆の農場を作っているとのこと。
それによりブラジルはかなりの農業国になっているのですが、大半が輸出され、国民は飢えているという現状に強烈な皮肉を感じました。
子どもにもぜひ、と思ったのですがレーティングが13歳からとのこと。
食肉加工のシーンがあるからかもしれません。
(屠殺などの直接的な表現はありません)
生産者の声、プラント工場の経営者の声なども取り上げ、食の生産の歪みを興味深く観ることができます。
ただ、視点があまりにも多角的であるため「あまりあるごちそう」という、恐らく描きたかったであろう飢餓に対する問題がぼやけているのが残念です。
冒頭で、パンの廃棄量が凄まじいと触れられていたので、そこももう少し掘り下げてほしいと感じました。