まさに壮絶な人生
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年6月20日 22時17分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
見る前は、抑揚なく飽きてしまう映画かと勝手にイメージしていましたが、2時間越えでありながら、展開はテンポよくて、それほど中だるみもなく、病気が明らかになっていく中盤からは、どんどん引き込まれていきました。実話といっても脚色はあるのでしょうが、こんなに数奇な人生があるのかと、こんなに凄い夫婦愛があるのかと。
ラッセル・クロウの大学生は少し無理があるんじゃないかと思いますが、演技はもちろん圧倒的。統合失調症という難しい役ですが、次第に破綻していく様や、病気と向き合って生きることを選択し奮闘する姿は、見ていて胸が痛くなりました。
妻役のジェニファー・コネリーも素晴らしい。悲しいかな「私には無理」と思ってしまいました。もちろん、妻の支え無しには、ジョンのノーベル賞受賞はなかったでしょう。
あと個人的には、大学のルームメイトが好き。イケメンだし、いい人で、「友達がいないはずのジョンになぜこんないい友達が?」と思いましたが、「なるほど」という理由がありました。