高所の恐怖に特化したヒロイックなアクション
2021年8月23日 01時00分
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総合評価:
4.0
ドウェイン・ジョンソン演じる主人公が、とにかくタフすぎることが印象に残る映画でした。家族を守るというたった1つの動機のために、何度でも命懸けの行動をとるヒロイックなお父さんが素敵です。
良くも悪くも超王道のアクション映画で、相手のテクノロジーを利用して逆に報復しようとする悪玉と、敵か味方か分からない資本家と、愛を動機に行動する一人の男性といった、分かりやすいキャラ立て。何よりも中心にあるのは、燃えている高層ビルを、知恵と筋力によって通過していく、主人公のアクションです。この点がブレないのが良いです。皆で観てワイワイ楽しめる映画だと思います。
序盤は、既に前線を退いて、静かで平和な暮らしを望んでいる落ち着いた男性として登場する主人公。襲い来る危機を前にしても、スーパーマンのようには戦えず、被害を被る普通の市民……といった印象なのですが、燃える超高層ビルに家族が取り残されたと知るやいなや、火事場の馬鹿力とばかり、どんどん超人的なアクションを披露していきます。このメリハリが良かったです。
また、義足であることを活かしたアクションがところどころあるのも、アクセントになっていて決まってました。本作の危機は、対人間戦もありますが、全体的に落ちたら終りの「高所の恐怖」で、ヒヤヒヤさせるアングルの連続です。高いところが苦手な自分は、観ていて結構汗びしょびしょになりました。