ジミらしさを感じる
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月18日 13時20分
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総合評価:
4.0
20年近くジミファンをやっている者です。
「なんとなく聞いたことがあるエピソード」で構成されているため、目新しさは無い分「きっと現実でもこうだったに違いない」と思わせてくれる作品です。
ファンではない、名前くらいしか知らない人なども映画として楽しめるのではないでしょうか。
クラプトンを始め、チャス・チャンドラーと言ったようなあの年代の音楽が好きならばよく知っている人物が随所に登場する点も良いです。
特によかったのはジミ自身を神格化せずに等身大のミュージシャンとして描いている点ですね。
最初にノエル・レディング(後にベース)に会ったときのジミのやる気のなさそうな態度、当時の彼女とイチャつきながら会話する辺り。
まさにきっとそんな感じだったに違いない、という感想です。
ノエルとの温度差が非常に良いですね。
荒れるジミの一面もきちんと描きます。
強いて悪い点を挙げるなら、エクスペリエンスの他のメンバーももう少し登場させて欲しかった・・特にミッチ・ミッチェル。
これは知らなかったのですが、ジミは契約に関してかなり適当だったんですね。
それで数多くのレコーディングをする事となったと。
だから死後も多くの作品が発表されてるんですねえ。なるほどと言った感じ。