美術館を手玉にとった男
2011年、アメリカ20州46か所の美術館に展示されていた作品がマーク・ランディスという男性によって制作され、全て無償で寄贈された偽物であったという事件がさまざまなメディアで報道された。金もうけを目的としていないことから彼は罪に問われなかったが、なぜランディス氏はそのようなことを30年も続けてきたのか。特異な贋作(がんさく)作家の素顔に迫る。
中世ヨーロッパの宗教画からシュールレアリスムの先駆者たち、某大型テーマパークのマスコットや人気アニメのキャラクターまで。ありとあらゆる時代と国のアーティストたちを完璧にコピーしてしまう謎めいた画家、マーク・ランディスの正体に引き込まれます。 類いまれなテクニックと豊富な知識を活かして、さぞかし贅沢三昧で派手な生活を送っているのかと思いきや… 食事は缶詰めやインスタントばかり、住んでいるところはごく普通のアパートと美大生と変わりありません。そのストイックな横顔はお騒がせの贋作作家というよりも、苦行僧のようでもあり世捨て人のようでもあります。苦労して完成させた作品を、なぜ無償で美術館に寄贈していたのかも気になりますね。 「この世の中にオリジナルは存在しない」というマークの開き直ったかのような言い種にも、不思議な説得力がありました。彼が人生のすべてをかけて手に入れたものは何だったのか、思わずカメラの前でさらけ出してしまった素顔も見逃さないでください。
このレビューにはネタバレが含まれています
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