容赦なく首を落とす!騎士がどこまでも追いかけてくる
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年8月17日 10時56分
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総合評価:
5.0
刑事イカボッドは田舎の村の難事件を解決するために、ニューヨークから辺境の村までやってきました。この村で多発する「首なし連続殺人事件」は犯人の姿がありません。しかも村人は全員、「首なしの騎士の伝説」を信じており、イカボッドは頭を抱えます。
雰囲気が恐ろしく、ホラーめいた現場作りはティム・バートン監督の得意分野です。彼の作品にはほぼ連続出場のジョニー・デップとのタッグ作品ですから、この時点で大体当たり!と思うでしょう。しかし今回は一筋縄ではいきません。
イカボッドは後半で自らが「首無し騎士」に遭遇してしまいます。これにはさすがに刑事の彼も衝撃を受け、さらに自分を慕ってくれていると思った少女から呪詛をかけられていたと知ってしまいます。そしてついに、村を出ていってしまうのです。
こんな悲しい姿をさらすような映画で、しかもそう思わせるほど「首なし騎士」が恐ろしい!です。騎士は家に突如入り込み、誰彼構わず首を刈っていきます。子どもも容赦ありません。袋に入れ損ねたりするあたりが、余計にリアルです。
最終的にはイカボッドは自らの誤解を解き、村に戻って「首なし騎士」と対決しますがどうやってこの恐ろしい騎士と対決するのか、見ていてとてもハラハラします。
騎士の顔が実はクリストファー・ウォーケンだったときの喜びといったら……。騎士はすごくかっこ良いのですが、首は撥ねるは牙だらけだわでなかなかえげつない描写となっています。パッケージよりはずっと恐ろしい作品ですので、気をつけて。