去年、観るべきだった…
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月29日 00時20分
役立ち度:0人
総合評価:
5.0
絶対に金目の物渡したらダメって分かる、アダム・サンドラー。
絶対、横流しするし、返ってこないもの、この役。
宝石屋を営むハワード。
口から出るのは、キラキラした偽物の言葉ばかり。これでもか、というくらい嘘つき。
こういう人は、なぜバレると分かる嘘を付くのだろう。何度痛い目に遭っても、嘘を付く。不思議で仕様がない。
原石を購入し、口八丁手八丁で、金額を釣り上げて釣り上げる話。勿論、それだけじゃない。
物凄くハマッてたハワード役のアダム・サンドラー。彼の映画そんなに観てないけど、本当に驚いた。
ギャンブル好き、親戚の借金取りに追われる、理由を付けては「貸して」と言ったものを質に入れてお金を引き出し、借金を返そうとギャンブルに全額つっこむ。
「これで最後だ」「これで返せる」
本気で思っているから、怖い。
ギャンブルは病気。
しかも、家庭を顧みず、自分の店の店員が愛人で、一緒に住んでいる。
ろくでなしにも、ほどがある。
なのに、観ていると、ハワードに一発逆転が起きるんじゃないか?と思ってしまうのが、凄い。
観てて、「駄目だから止めて」と思いつつ、どこかでハワードと同じ気持ちで、
「これでイケる、全額返せる!」
という気持ちが出てくる程、引き込まれた。
この映画は去年観ておきたかった。
2020年のベストに入る映画だった。