ポラライドカメラが巻き起こす恐怖
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月21日 11時55分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
アンティークショップに持ち込まれたポラロイドカメラが巻き起こす物語です。
店でアルバイトをしていたバードはアンティークものが好きな少女。
彼女は常にスカーフを首に巻いているのですが、それには理由があります。
そのことでからかわれることもあり、故に内向的な性格。
アンティークショップでなにかを修理していたりするシーンなどにも、彼女の内向性が表れています。
本作では、この手の作品にありがちなスプラッターな表現はありません。
この辺りは監督のこだわりとのこと。
残虐なシーンであっても、血しぶきが飛んだりはしないのです。
こういったホラーの場合、派手に血しぶきを飛ばして恐怖演出をすることが多いです。
しかし、それに頼らずに作品を作り上げたのは、ある意味画期的。
ポラロイドカメラという今なら骨董品レベルのものを上手く利用しています。
主人公たちは写真によって起きる、死とその恐怖と立ち向かっていきます。
その中で、カメラの過去を知ることに。
元々の持ち主がバードと重なる部分があることも面白いと思いました。
派手さはありませんが、じわじわとくる恐怖感がいい作品です。