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「何も変わっていないThis is America。」 ブラック・クランズマン 松 かた子さんの映画レビュー

ブラック・クランズマン BlacKkKlansman

何も変わっていないThis is America。

2020年9月13日 15時06分 役立ち度:0人
総合評価: 5.0
あの白人至上主義の団体、K.K.Kに、黒人警官が潜入捜査?!…分からん。どういうこと?
それを、スパイク・リーが親切丁寧かつ、知らなかった様々なことを、今作でも教えてくれますが、ブラックジョークで笑えなくなる作品は初めて観ました。
冒頭から、頭の中が?の連続。それが、想像をしているよりも、強い怒りを表現する演出だと分かったのは、鑑賞後。
最初の方で登場する元ブラック・パンサー党のカー・マイケル(クワメ・トゥーレ)の演説と、後半のハリー・ベラフォンテの話は、言葉がなかったです。そこにいた人たち同様、観ているこちら側も、聞き入り、心揺さぶられました。特に、ハリー・ベラフォンテの話は、壮絶。
主人公のロンと組むフリップとジミーの3人の軽妙なやり取りや、上司の一言には、あの団体に潜入捜査というのを忘れさせ、思わず笑ってしまう。そして嬉しい驚きだったのが、ジミーが、あのスティーブ・ブシェミの弟だということ。
笑っていられたのも最初で、捜査が進んでいくと共に、笑えなくなる。彼らチームは大丈夫なのかと、恐怖と不安にかられてしまった。
アメリカでは、日常的に「そこにある問題」ということに気付かされた。戦争があり人権運動があったし、初の黒人大統領もいたのに、何も変わってないんだ、と愕然とした。
日本人に、この問題に真の理解は出来ないと思う一方で、日本や他の国でも、人を見下さないと生きていけない人や、自分と比べ上とか下とか「レベル」を付けして生きている人がいることを考えると、ほんの少しだけでも重なる部分があると感じた。
ラスト、監督の怒りの爆弾を受けて、これがアメリカなんだ、と悲しくなった。
詳細評価
  • 物語
  • 配役
  • 映像
  • 演出
  • 音楽
イメージワード
  • ・悲しい
  • ・笑える
  • ・恐怖
  • ・絶望的
  • ・知的
  • ・切ない
  • ・コミカル
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