「グッド・ネイバー」かぁ……
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月7日 14時17分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
ある青年たちが動画配信サイトに投稿するためにお隣のお爺さんにいたずらを仕掛けて撮影する、というのが大筋のお話です。
しかし、彼らのやっていることがとにかく気分が悪いです。
承認要求を満たすためだけに隣人を利用するというのは、現代ではありがちで、それだからこそ問題提起ともなっているかと思います。
パッケージに「このジジイ、かなりヤバい」と書かれていますが、お爺さんは決してヤバくないのですよね。
ただ、孤独で亡くした奥さんのことを想っていただけ。
はじめは青年たちの視点から得かがれています。
しかし、後半からお爺さんの過去の想い出などが挿入されていきてからは圧倒的に青年たちに不快感を覚える作りになっています。
青年たちのいたずらが、お爺さんの心を惑わし、思い出だった大切なものがきっかけで彼は自殺してしまいます。
青年たちは裁判にかけられますが、犯した罪に対して彼らが未成年であったこともあったため余りに刑が軽くて後味が悪いです。
裁判官のどこか不機嫌な表情こそがこの映画が伝えたかったことであり、視聴者が感じたことの象徴であろうかと思います。