いつものSFに飽きたなら
2020年7月4日 08時44分
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総合評価:
3.0
邪悪な敵と超人的なヒーロー、宇宙空間を飛び交うレーザービーム、主人公が操縦するハイスペックな乗物…。この作品はそういったドンパチが無いSF映画です。「2001年宇宙の旅」や「惑星ソラリス」など、そういった戦闘シーンが無いSFがありましたが、それらとはまた別の趣きがあります。
この映画でなるほどなぁと思った場面があります。宇宙からドン、ドンという断続的な電波信号を受信。解析したところ、その断続的な信号の数が素数(2、3、5、7、11、13…)で成り立っているというのが面白いと思いました。言葉も文字も通じない中、何らかの通信手段として音と数を使う。しかもちゃんと意図を持って。原作が天文学者のカール・セーガンだからこの発想が出たのかもしれません。
全体的にそこまでシリアスな映画ではありません。監督は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「フォレスト・ガンプ」のロバート・ゼメキス。主演はジュディ・フォスター。作りはハリウッド的です。その辺が良いバランスになっていると思います。