最後まで飽きさせないジェットコースタームービー
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月24日 23時02分
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総合評価:
4.0
ポン・ジュノ監督作品は面白く期待して見に行ったのですが、最後まで息つく暇もなく、ダダ~っと駆け抜ける、そんな作品です。
「半地下」という住居が韓国には存在することも、本作を通して初めて知ることができました。最初は長男ギウが裕福な家の家庭教師に雇われ、次はその妹が…タイトルの意味も徐々にわかってきます。
「このまま上手く事が進んでいくはずがない」とドキドキして見ていると、まさかの後半戦、韓国と北朝鮮で二分された朝鮮半島の悲しみや富裕層と貧困層の埋まることのない溝も感じられて、コミカルな中にも切なさを感じます。
また韓国における息子と父親の関係、たとえどんな父親であっても、息子は尊敬し敬語で話す点も興味深かったです。
ラストはどうとらえるか、見た人それぞれにゆだねられると思いますが、最後まで息子の父への深い思いやりと愛情が感じられてじ~んと来ました。
またギウが友達から譲り受けた「水石」これが様々な場面に登場するので要注目です。
イメージワード
- ・悲しい
- ・笑える
- ・切ない
- ・コミカル
- ・パニック