後味は悪い、でもそれが良い
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月30日 21時48分
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総合評価:
4.0
なんとも後味の悪い映画でした。
衝撃的な展開もあり、人間の良くない部分が割と顕著に描かれているので、見てすっきりする映画ではないです。しかし、その後味の悪さが癖になり、とても良かったです。
しかし、格差社会をテーマとして描いてあり、韓国だからこそ作れた映画だと思います。
金持ち家族に寄生し、一見自らの貧しい生活からは抜け出せたように見えた家族でしたが、生まれながら染みついた半地下の「匂い」はこびりついたままで、完全に自らを変えることができなかったという演出には考えさせられました。
一家があらゆる手法で金持ち家族に寄生する過程は非常に面白かったですが、彼らが自分との格の違いをリアルに感じざるを得なかったシーンはなんだか切ない気持ちになりました。
格差社会を暗に描いている描写がいくつかあるそうなので、何度か繰り返し見てそのシーンを見つけ出すのも面白いと思います。
イメージワード
- ・悲しい
- ・笑える
- ・不気味
- ・恐怖
- ・切ない
- ・パニック