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パラサイト 半地下の家族の豆知識・失敗談

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豆知識・トリビア

  • 豆知識・トリビア
    ギウの仕事に家庭教師が選ばれた理由をポン・ジュノ監督は次のように語りました。悲しいことに、現代の韓国で富裕層と貧困層の両極端にある二家族の交流を映画の中で自然に描くためには、この仕事しかないと感じたからです。
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    この映画でナムグン・ヒョンジャという架空の建築家が設計したと言われたパク家は、完全にゼロから制作されたセットだった。
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    2019年カンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞した、これは韓映画で初めてのことだ。
  • 豆知識・トリビア
    韓国の雑誌であるCine21のインタビューで、ディレクターのボン・ジョンホは韓国の豪邸での撮影話を語りました。小道具として使ったゴミ箱を返却する際、彼は彼の手が不安で震えていたと言いました。そのゴミ箱はとてもハイテクな雑貨で、フタが閉まるときでさえとても静かなもので、2,500ドルもするのでした。
  • 豆知識・トリビア
    この映画は全体を通してアルフレッド・ヒッチコックの影響がうかがえます。階段はモチーフとして使われ、覗き行為では登場人物が窓から覗き見る場面が14回使われ、そして(最も明らかなのは)パク家にヒッチコック作品が一瞬垣間見えることです。
  • 豆知識・トリビア
    ポン・ジュンホは、金持ちの家の基本構造のスケッチをたくさん描きました。さらに、プロダクションデザイナーがこの家を設計するために実際の建築家に相談したところ、その建築家はスケッチを見て「こんな風に家を建てるバカはいない。これは馬鹿げている。」と言ったそうです。
  • 豆知識・トリビア
    ミュンヘン映画祭でポン・ジュノは、脚本を書くことは好きではなく、神経質になり、家族にも我慢できなくなると語っていました。本作のアイデアは2015年から存在し、最終的な脚本は3ヶ月半で書き上げたといいます。
  • 豆知識・トリビア
    77日間で撮影されました。
  • 豆知識・トリビア
    ポン・ジュノ監督は、大家族を1つのフレームに収めるために、2.35というワイドなアスペクト比を採用したといいます。
  • 豆知識・トリビア
    パク家(金持ち一家)の家に飾られている家族写真。
    長女のダヘの目元が一重・・?
    韓国ではお金があれば若いうちから整形をするのは当たり前なので、こういった細かい所でもしっかり作り込まれている。
    逆に貧乏一家のキム家の長男ウシクと長女のギジョン(ジェシカ先生)は一重。
  • 豆知識・トリビア
    パラサイトの劇中に登場する「ジャージャーラーメン」。これ、韓国のインスタント麺2種類を混ぜ、ステーキ肉を乗せたもので、実は日本でも同じ味が再現できます。
    庶民食であるインスタント麺に高級肉を入れるというまさにパラサイトという映画の本質に合った細かいこだわりですよね。

    *方法1
    韓国のインスタント麺「チャパゲティ」と「ノグリ」を用意します。この2つの組み合わせを「チャパグリ」と言います。
    チャパゲティとノグリの麺を4分半、かやくと共に茹でます。お肉を焼きます。
    麺が茹で上がったら、大さじ3ほどのゆで汁を取っておいた上でザルにとり水を切ります。
    牛肉を焼いたフライパンに湯切りした麺と粉末スープ、チャパゲティに付いているオイル、茹で汁を加え炒めます。
    牛肉を添えて出来上がり。

    *方法2
    チャパグリという名前でファミリーマートでカップ麺が売っています。数は少ないようで、5店舗ハシゴしてやっと見つける事ができました。ネットで買ってしまうほうが早いかも?

失敗談・うっかりミス

  • 失敗談・うっかりミス
    家政婦の家族は携帯電話をポケットに入れたまま外に出て、雨に濡れたまま家へ向かい、その後、首まで浸かるほどの水の中に入っています。にもかかわらず、翌朝、金持ちの家族から電話がかかってきたとき、彼らの携帯電話は正常に機能し続けています。
  • 失敗談・うっかりミス
    (1時間23分頃) メイドが大声を出さないように口を布で縛っているのが映りますが、カットバックすると布は消えてしまっています。手も縛られているのだから外せるわけがありません。
  • 失敗談・うっかりミス
    (1時間30分頃)パク夫妻がソファで寝ている間にキム夫妻がこっそり家を出るとき、キム夫妻は裸足である。しかし、走って家に帰るところでは、彼らはなぜか靴を履いている。もし靴を玄関に置いていたら、おそらくパク夫妻は彼らに気づいただろう。それよりも、ガレージに置いていた可能性の方が高い。

ネタバレ有り

下記の内容にはネタバレが含まれます

豆知識・トリビア

  • 豆知識・トリビア
    2019年のVultureのインタビューで、映画監督のポン・ジュンホはこの映画のエンディングについて説明し、キウが実際にその家を購入し、父親がその地下壕から出てくることができるほど裕福になることができるかもしれないという考えを否定しました。「二人が抱き合ってフェードアウトするところで映画が終われば、観客は『ああ、あの家を買うことができるんだな』と想像できるかもしれませんが、カメラはあの半地下に降りていきます。それはとても残酷で悲しいことですが、私はそれが観客に対してリアルで正直なことだと思いました。この子があの家を買えないことは、あなたも私も知っています。悲しいけれど、その率直さがこの映画に合っていると思ったんです」。
  • 豆知識・トリビア
    パラサイトの映画内で「計画」という言葉がよく使われていました。
    貧乏一家の父ギテクが言うには、「絶対に失敗しない計画はなんだと思う?無計画だ。」と言います。

    パラサイトの後半、ギテクの息子、ギウは、「父さん、計画ができました。お金持ちの家を買って、父さんを解放します。」と話します。ギウの計画が成功しますように、と思いたい所ですが、その結果は劇中で既にギテクが言っていたように思います。
  • 豆知識・トリビア
    パク家の母、ヨンギョの「ドラッグ買って!」という発言について。

    ソファーでの時計回りのシーンで、「ドラッグ買って」という突拍子もないセリフがあり気になった方も多いのでは?

    ギウの作戦により、運転手を解雇した時は、ドラッグはいけないもの、というニュアンスでパク夫婦は話していましたが、パク夫婦のソファーのシーンでは当然のようにドラッグの使用をお願いしています。

    この矛盾。韓国の格差社会を映し出しているように思います。貧乏人は当たり前にしてはいけない事だが、富裕層の私達は黙認されるべき、と思っているかのようなシーンでした。
  • 豆知識・トリビア
    「時計回り」について。

    リビングでパク社長と奥さんが行為にいたり、「乳首を時計回りに・・」というシーン。時計回りにも意味があると見られていて、
    時計回り=金持ち
    左回り=貧乏
    を描いていると言われています。

    ■時計回りのシーン
    ・愛撫のシーン。
    ・大豪邸へ続く階段
    ・地下室への扉のレバー

    ■反時計回りのシーン
    ・元ハンマー投げ選手だったキム家の母チュンスクが、豪邸の庭で投げた回転方向。
    ・キム一家が運転手食堂で食事した際のバイキング形式で並んだ料理。
    ・クライマックスで、ギテクがドンイクを刺殺し階段を駆け下り逃亡するシーン。

    しかし、ポン・ジュノ監督はこのようにも言っています。
    「観客がこのシーンを見て、”早く終わってくれ”と思ってほしかった。」との事。
    確かに、パク夫婦のソファーでのシーンは、一緒に映画を見ている相手によっては気まずさがありますよね。笑
  • 豆知識・トリビア
    パラサイトの劇中では境界線が細かく演出されています。
    パク家の豪邸の中を歩くシーンでも、背景の家具や天井の照明などにより、金持ちと貧乏の間に線が入るようデザインされています。
    ギテクがパク社長のオフィスに訪問する際も、ガラスとガラスのつなぎ目を線にして境界線を描いています。

    また、セリフとしても「境界線」という言葉がよく出てきています。

    パク社長は運転手になったギテクに「ラインを越えそうで越えない塩梅が良い」と称賛しますが、ギテクの臭いがその境界線=階級を越えてしまいます。

    ギテクの「奥さんを愛していますよね?」という質問に、パク社長が2度とも答えない理由は、社長が契約=境界線を意識する人間の為、雇用しているだけの相手であるギテクにはプライベートの話は行いません。
  • 豆知識・トリビア
    パク家(金持ち一家)で長女のダヘは疎外されているかもしれません。
    父母が長男のダソンばかり気にかけるシーンがクローズアップされますが、長女へのそれはありません。
    キャンプから帰って来た時に、お母さんはジャージャーラーメンを食べながら「お父さんにあげようかしら」「ダソン食べる?」と気にかけますが、ダヘに対してだけはラーメンの誘いをかけません。
  • 豆知識・トリビア
    キム家(貧乏一家)はピザの箱を組み立てる内職を、家族4人でしていました。
    しかし、ピザの箱の4分の1が廃棄処分。正しく折れなかった人物は父親のギテクと言われていて、最後も彼だけがリジェクトされます。
  • 豆知識・トリビア
    ポン・ジュノ監督のパラサイトへのコメントです。

    異なる環境の人々が同じ空間で一緒に暮らすことは容易ではありません。この悲しい世界では、共存や共生に基づく人道的な関係が成り立たなくなり、あるグループが別のグループと寄生関係に追い込まれます。

    生きるために戦いを強いられ、苦しんでいる家族を寄生虫と呼ぶ事ができるでしょうか?最初から寄生虫だったわけではありません。 彼らは隣人、友人、同僚であり、絶壁の端に追いやられただけです。
    この映画は、やむをえない騒ぎに陥る一般の人々を描いたものです。
    ピエロのいないコメディ、悪役のいない悲劇、すべてが暴力的なもつれへとつながり、階段を真下に転げ落ちます。皆さんはこのノンストップの激しい悲喜劇を体験することでしょう。
  • 豆知識・トリビア
    キム家(貧乏一家)とパク家(金持ち一家)の家族写真のようなパラサイトの映画ポスター。
    ギジョン(ジェシカ先生)・ヨンギョ(金持ち一家の奥さん)・ダソン(金持ち一家の長男)・チュンスク(貧乏一家のお母さん)が前列に並んでいるように見えますが、よく見ると立っている金持ち一家の娘の腕は、前列にいるように見えるギジョンより前に来ています。
    要は、前列に金持ち一家がおり、前列にいるように見えても貧乏一家は後列なのです。

    さらに、ネタバレになりますが主要の登場人物10人がしっかりとこのポスターには描かれています。
    ムングァン(家政婦)の足と、ダソンが描いた肖像画、つまり地下にいるグンセ(ムングァンの夫)の絵です。

失敗談・うっかりミス

  • 失敗談・うっかりミス
    1時間30分頃にパク宅から脱出するキム家が肌足で映されるのに、次のシーンで家まで走っている姿が映されている時は全員が靴を履いている。
  • 失敗談・うっかりミス
    1時間23分頃に元家政婦が口が布で縛られている姿が見られますが、次のカットでは布が消えています。元家政婦の手も縛られている状態だったので、自分で布を外すことは不可能だったはずです。

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