悲しいけど納得させられる映画です
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月19日 23時02分
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総合評価:
5.0
イーストウッドの映画はあまり見ないのですが、実話が元になっているので見てみました。まず驚くのは、90才近い老人が主演の映画を面白いと思えた事ですね。日本でも老人が主演の映画がありますが、テーマとしてこういう題材をなかなか取り上げる事はできないでしょう。どこか嘘っぽく感じてしまうからです。
イーストウッドらしい格好良さを残しながら老人だからできない部分もさりげなく出していて、そこがまたカッコいいんです。
気軽にメキシコ系の知り合いから紹介された仕事を受けてしまったのは、お金に困っていたということもあるけど娘の結婚や孫の婚約とかが影響しているのだろうな。
ずっと好き勝手やってきたけどチャンスだから最後ぐらいは家族に奉仕したいとか思うのは、自然な行動だと思います。家族を大事にしろと他人に言ったり大金が入ったら女と遊んだり友達に寄付したりするのも、イーストウッド自身が経験してきた人生と重ね合わせているのかもしれません。
最後の全てを受け入れた姿は、真のヒーローらしく格好良かったです。