秋津温泉
戦時中生きる気力を無くした青年は、死に場所を求めて秋津温泉にやって来た。しかし彼は結核に冒され、自殺する事もままならずに温泉宿で倒れてしまう。そんな彼を看病したのは宿の若い娘だった。終戦の玉音放送に涙を流す娘の純粋さに青年は心まで癒され、そして生きる気力を取り戻した青年の姿に、やがて娘の心も惹かれていく。そして回復した青年は都会へと戻っていくが…。
これは、ロマンティックな映画作品。 原作は、1947年の小説。 林光作曲の映画音楽が、静謐な映画全体的の雰囲気を保ちます。 医学的にもすぐれた演出のシーンが、散文的に並んでいて、感動します。 新潟県の温泉地の寒さ、冷たさが、伝わって来る、撮影技術は、本当に素晴らしい。 ラストシーンは、左よく的で、批判があったとのことです。 全体的には、男たちは、女たちよりも、不利、と表現した、カソリック宗教的な映画として、破綻無く、映画史に残る傑作です。
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