狼(監督:新藤兼人、1955年)に関して
このレビューにはネタバレが含まれています
2023年10月20日 22時52分
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総合評価:
5.0
生保業界が、競争激化の頃に、その実態を暴くように描いた、問題作。
生保会社の新入社員研修会で、教育部の部長が、「全ての友人や知人、あるいは、映画に出演する女優さんが知り合いなら、その女優から、契約を取って、ノルマを達成してください…。
達成したら、クビにしません。」
この、人間性不在の生保業界が、表現出来ている、大変すぐれた社会派映画です。
カソリック宗教学的演出は、この映画監督ならでは。
プロットの転回にも、工夫があって、感心します。
これは、外せない作品です。