若干のツッコミどころはありますが、設定はいいです
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年7月20日 20時28分
役立ち度:0人
総合評価:
3.0
冷凍ポッドで目覚めた女性の物語です。
舞台がほとんどポッド内のため、低予算系かと思ったのですが、かなり壮大。
タイトルは「酸素」からきています。
彼女はポッドに備えられていたAI・ミロから酸素が残り少ないと告げられるのですが……。
その短い時間でどのようにして脱出するか、どんな選択をするかを描いたのがこの物語。
酸素残量について何度もでてきます。
その一方で少し気になったは「二酸化炭素濃度」。
二酸化炭素濃度については他作品の「アポロ13」でも語られており、深刻な状態です。
この辺りが描かれていないのが少し気になったのですが、物語が煩雑になるのでこれはこれでいいかもしれません。
目覚めた女性は、始めはなんの記憶もありませんでした。
ミロを通して自身について知り、やがて外部と連絡をとろうとします。
「誰かが嘘をついているパターンかな」と思いきや……。
真実は予想外でした。
そこからの彼女の葛藤と絶望が丁寧に描かれています。
設定がかなりおもしろく、映像もきれいでいいです。
ただ、最後のワンシーンは少し蛇足に感じました。