テーマがちょっとぼんやり
2021年9月12日 11時55分
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総合評価:
3.0
人々が眠ることができなくなった、という設定の作品。
試みは面白いのですが、不眠というのは不可視ですので、どうぃても地味になってしまいます、。
また、2日くらいなら眠れなくても「体調不良かな」となることのほうが多いかと思いますので、作中にあるようなパニック状態になるのは考えにくいのが難点。
そもそも冒頭で、眠れない人々がハイになってパーティを開いているような状態ですしね。
その状態で「睡眠薬なら高値で買う」と言われても……。
少し横になって休むだけでも違うよとしか。
眠ることができないという、これまでのパニック物ではなかった設定は面白いのですが、全体的に少しテーマがぼんやりしているのが残念です。
映画の印象としてはこのような感じですが、タイトルから個人的に感じた点を。
「目覚めた」という意味のこのタイトル。
眠れない人々の中で、眠ることができるマチルダは交通事故での仮死状態から「目覚めた」少女。
情報過多で理性を失いつつある現代人を「眠れない人」とし、それに対しそこから一旦シャットダウンした人を「目覚めた」としている、というのは深読みしすぎかなぁ……。