全身全霊を賭けた愛の形。でもトリアー監督映画
2021年2月10日 11時57分
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総合評価:
4.0
ベスの健気な可愛さが、刺ささりまくってきました。
少女のような可愛さが堪らないし、素直で純粋な想いを見るのが、こんなに重いとは思わなかった。
もうそれ以上しなくていいよ、そう思いながら観続けました。
田舎町で過ごして来たベス。観る者を、不穏な気分にさせる宗教色の強い町。海上で油田を掘っているヤンと幸せな結婚。
2人の幸せな姿を見ると、ほっこり。
特に、ベスが、ヤンのイビキを微笑みながら聞き入るシーンは、可愛さ満開。
2人の世界、という言葉がピッタリ。
一度、海に出ると帰りが遅くなるヤン。
ヤン無しでは生きていけないベスは、教会で必死に祈る。
ただただ早く帰って来て欲しい気持ちで祈り続けるベスの姿。ピュアな気持で祈る姿には、胸を打たれました。
幸せな生活を送っていた2人に襲う残酷な悲劇。
そこから心蝕まれたヤンの無茶苦茶な要望を、素直に聞くベス。
この展開から、ドッと重い気持ちにさせられました。
ベスは変わらずピュア。自分の信仰心が足りないから、自分が悪いから、と自分を責めて教会で祈る姿を見せつけられると、更に重い気持ちにさせられました。
ベスの祈りが叶う時、言葉が無かったです。
観て欲しいけど、心えぐられるので、安易に勧められない映画です。
トリアー監督映画ですもの…。