虫注意です。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月31日 22時25分
役立ち度:0人
総合評価:
3.0
イナゴを養殖している、ある一家の母親の物語です。
偶然の事故で、血を与えると繁殖力が強くなると判明。
そこからが淡々と描かれています。
結構グロいシーンもありますが、派手には描かれていません。
変異したイナゴが共食いするシーンは気持ち悪いです。
虫が苦手なので、スプラッタ表現よりそっちが怖い作品でした。
本作はフランス作品。
アメリカ映画などだと、中盤からイナゴが脱走して街に現れ大パニックからの、ヒーロー出現といった展開になるかと思います。
しかし、本作はひたすら陰鬱な雰囲気が漂っています。
山となる部分もかなり終わりの方で、その後については言及されていません。
スッキリと終わる作品ではないので、起承転結のメリハリが好みの方には余り向かないかと思います。
「承」の部分が長いんですよね。
血を与えるようになってからの母親の狂気もまた恐ろしいものがあります。
イナゴによるパニックものというよりは、イナゴをめぐる人々の暗い影を描いた作品です。