塹壕戦の雰囲気を感じられる映画
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月17日 13時09分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
全編ワンショットに見えるように製作され、話題になった映画。
舞台は第一次世界大戦中ヨーロッパで、二人の兵士に味方の部隊に攻撃中止を伝える伝令の任務が託され、苦難を乗り越えながら任務を果たすというストーリー。
意外だったのが、ワンショットに見えるように撮影されたことで、第一次世界大戦当時の塹壕戦の雰囲気をとてもよく感じることができた。カットされる部分がないので、塹壕の中を歩く兵士の姿をじっくりと見ることができたり、坑道戦の結果と思われる大きなクレーターの中を歩いたり、英軍と独軍の陣地構築の質の違いが明確に描かれているなど、当時の最前線をまるで実際に見ているかのように感じることができた。
ストーリー展開としては一番衝撃的な展開が中盤ぐらいにあり、それ以降はスリルのある場面はあるが思ったよりは平坦に感じた。監督が自分の祖父から聞いた話をもとにしているとのことで、エンターテイメントよりもリアリティを優先していると考えれば妥当とは思う。
とにかく塹壕戦の恐怖、閉塞感、などなどを堪能できる映画なので第一次世界大戦に興味がる人にはぜひ見てほしい映画だ。