戦争は無情なもの
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年7月13日 11時32分
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総合評価:
4.0
アカデミー賞で話題になっていたのと、『イギリスの俳優で有名な人はみんな出ている』と噂に聞いて鑑賞。
確かに、コリン・ファース、マーク・ストロング、ベネディクト・カンバーバッチと、有名俳優が数十秒ずつ出演する豪華さでした。
第一次世界大戦の話なので、第二次世界大戦の話よりも罪悪感なく楽しむことができるのもいい点でした。
自陣から、近くにいる別の舞台へ、敵の作戦を伝令するために駆け抜ける青年兵二人。その姿が、ワンカット風に撮影された映像と共に淡々と描かれます。
青年のうち片方、トム・ブレイク(ディーン・チャールズ・チャップマン)には、絶対に伝令を届けたい理由があります。伝令を届ける先の舞台には、血を分けた兄がいるのです。
つまり、彼が伝令を成功するかどうかが、兄の命にかかわるのです。
しかし、まだ軍歴の長くないトムは、敵兵の命を救おうとして裏切られ、伝令の途中で死んでしまいます。
戦友の思いを託されて、スコットは走り続けます。
戦争の映画であるにもかかわらず、背景はひたすらに美しかったです。