息が止まるほど・・・と言いたくなる映画
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月14日 14時07分
役立ち度:0人
総合評価:
5.0
予告のときから「この映画いい映画ですよ!」感を強く感じていたので、期待値が高かったのですが、裏切らないすごさで、これぞ映画!映画観ました!という感じです。
映像や音、登場人物に圧倒され、息が止まって、胸が締め付けられて、苦しくなる。でも全然いやじゃない。
音楽が環境音以外まったくなく、まばたきの音まで聞こえそうな感覚でした。
セリフのないシーンが多いのですが、暖炉に火をつけて薪が燃える音や、キャンバスに絵を描くときの木炭や筆の音に聞き入りながら、主人公たちの胸の内に想像をめぐらせていました。説明シーンやセリフがほとんどないので、余計に没頭できました。主人公たちの瞳にも釘付けに!
肖像画がこの時代ではお見合い写真にもなり、この映画のように離れた土地間での結婚の場合、1度も会うことなく、肖像画だけで決めることもあったのだなと思う。
結婚のために絵を描いてもらうエロイーズとその絵を描くためにやってきた画家のマリアンヌの一生に一度の恋。描いてしまえばきっとエロイーズの結婚が決まってしうだろう、でも彼女を1番綺麗に描けるのはマリアンヌ。まだ女性が画家になるのは難しい時代でもあるがゆえの葛藤もある。
本当にすべてが丁寧で繊細で、ラストもあっぱれでした。
イメージワード
- ・悲しい
- ・泣ける
- ・知的
- ・勇敢
- ・切ない
- ・セクシー
- ・ロマンチック
- ・ゴージャス