「子豚視線からみた農場」ベイブ伊藤さんの映画レビュー

ベイブ Babe

子豚視線からみた農場

このレビューにはネタバレが含まれています

伊藤

2020年9月8日 13時39分役立ち度：0人

総合評価： 3.0

ベイブは子供向けにも鑑賞をおすすめできるという内容の作品で、学校教育上で鑑賞したという方も多いことでしょう。
ストーリーはいたって簡単にできています。ある子豚が農夫と縁ができて引き取られることになるのですが、農場という環境に置かれる子豚は、その農場に飼われているあらゆる種類の動物と交流して行くことになるのです。
所詮まだ子豚であったベイブは、農場の母犬に暖かく面倒を見られながら、環境に打ち解けていく様子が描かれています。種を超えた母の愛、農場主がいい人であったことの幸。子豚がいかに溶け込んでいくのか、子豚の心情を感じながら鑑賞するとさらに面白みが得られます。また、キャストではの農夫とその夫人のキャラクターも良く、特に農夫の無口でありながらも優しい眼差し、静かな眼差し、ベイブを見るまなざしがこの物語の雰囲気作りに貢献しているように思えます。学童が見てももちろん楽しいでしょう。でも、大人もほんわかできる作品であること間違いありません。寂しい時、何か物足りなく心がトゲトゲしい時に鑑賞すればきっと気持ちも潤うでしょう。
語り口調、農夫の家、農夫の農場、催し、全てが愛おしく感じてくる描写です。吹き替えでは、ベイブの声がちょっとおませさんに聞こえることもまたご愛嬌です。