見た目で、判断しないことの大事さ。
2021年1月21日 10時20分
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総合評価:
5.0
「Mr.アンダーソン」と聞けば、映画好きなら闘うキアヌ・リーヴスを思い出す。
キアヌを呼んでいたアノ人が主人公。
砂漠の中を走る派手な大型バス。
乗っているのは、ドラッグクイーン3人。
主人公のミッチ(アノ人)とバーナデット(テレンス・スタンプ)、フェリシア(ガイ・ピアーズ)は、シドニーのクラブで働くドラッグクイーン。
ある切っ掛けで、田舎町のリゾートホテルに営業しに行くのですが…。
3人のバスでの会話のやり取りが、楽しくてたまらない。
毒のあるユーモアが続出し、口ケンカも始まる。
特に、フェリシアは一番年下で「ガンガン行こうぜ!」状態。トラブルメーカーでもあり、派手好き。今有名な、フワちゃんを連想させる、ハラハラする行動やケンカの口火を切っちゃいます。
バシッーと苦言するのが、年上のバーナデット。品のある女性なので、下品なことが大嫌い。姿勢や目線、外見だけでも美しいけど、見たくないことも見てきた中身は芯があってステキ。
ミッチは大きな不安と眠っていた夢を胸に、毒を吐きます。2人の知らない過去もあります。
ドラッグクイーンが、派手なバスで田舎町へ行く。
田舎の人たちは、ドラッグクイーンを初めて見ます。それだけで、色んなことが想像出来ます。
一部の田舎の人は、視野が狭いので思考も柔らかくありません。
一握りの人は、見た目で判断せず、会話をして、その人が自分と合うか合わないか判断します。
性の問題の提起は、楽しかったバスの会話を忘れるほど衝撃ですが、それは、今も残る現実。
「彼女出来た?」「彼氏欲しい」「パートナーとケンカした」
好きなタイプを、性別で選ぶのが普通だと思っている人たちに、三者三様のドラッグクイーンの生き様、田舎の人たちを観て欲しいです。