ジョニー・デップとディカプリオの豪華共演作品
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年7月22日 14時16分
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総合評価:
5.0
若かりし頃のジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオの感動作品。ジョニー・デップと言えば、パイレーツ・オブ・カリビアンやチャーリーとチョコレート工場、スウィーニー・トッドにシザーハンズといった、とにかく個性的な役の印象が強すぎて、こんな普通の青年の役柄がとても新鮮でした。アメリカの退屈な片田舎で、太りすぎてもう何年も家から出ていない母親と、二人の姉妹、知的障がいのある弟と暮らすギルバート。長男はとっくに家を出てしまっており、必然的に家族を養い、弟アーニーの世話をして暮らしています。過食症の母親の食費はかさむし、アーニーは少し目を離すと鉄塔に上ってしまったりと周りに迷惑をかけてしまうし、でも家族を捨てることもできずに街から一歩も出てことがありません。そんな中でも勤務先のスーパーの常連の人妻と不倫をすることが唯一の楽しみのような生活。故障したキャンピングカーの女性との出会いが彼に変化をもたらしますが、こんなに苦労しているギルバートには外の世界も知って、幸せをつかんで欲しいと思わずにはいられません。レオ様のアーニー役も、ブレイクする前からこんなに難しい役を演じていて、さすがでした。最後母親が亡くなり、何故かその前日に2階のベッドを死に場所に選んでしまった為、兄弟たちは下ろすのを断念し、思い出の詰まった家ごと火葬してしまいます。家を失うことを転機に、それぞれの道を歩んでゆく続編も観てみたい作品でした。