映画:第3逃亡者(1937年)に関して
このレビューにはネタバレが含まれています
2023年12月6日 20時42分
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総合評価:
5.0
原題は、Young and Innocent。
速度が速い演出が素晴らしい、映画。
冒頭、女優殺人事件の犯人は若い男では無い、と、上空の鳥(鴎)たちが警察に教えるショット(スクリーンプロセス特撮)で、もう、上流階級を批判している、卓抜なヒッチコック映画です。
次に、実写と勘違いさせる程の、ミニチュアの鉄道模型を使った特撮シーン、があります。
ヒロインの警察署長の娘は、当時、ヨーロッパ一の美女と、言われた、女優が演じます。
ラストの、カットを割らず、バンドのドラマーに、クレーンに載ったキャメラが寄って行く、シーンは、映画史に残る名シーンです。
ルイス・レヴィ作曲の音楽(タイトルミュージック)は、アレンジされて、スターウォーズ映画の酒場のシーンに使われました。
全体的の演出は、破綻無いキリスト教演出、で統一されています。
これは、渡米前のヒッチコック映画の最高傑作に、違いありません。