テレビドラマ版の後に観るのがお勧め
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月25日 13時22分
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総合評価:
4.0
テレビドラマ版が米国でも日本でもヒットしたものの映画版ですが、結構日本では、何をテーマにしたものなのか、犯人はだれなのかなど、見ても解らない人が多かったようです。ドラマ版は日本では何となく謎めいていて面白いドラマとして見ていた人が多かったようです。犯人の外見が、被害者のローラから見ると変化していたりすることも、解りにくい要因だったのでしょう。
豊かだった時代の米国の景色のきれいな田舎の町の裏にある、おぞましい話の映画で、シェリル・リーの二面性のある役柄の演技が光っています。
このような悲惨な話を、謎めいていてふざけたドラマにするという、デビッド・リンチの感覚は、理解できる人は少ないのでしょう。
日本では、この映画に出てくるような事柄は、児童相談所でも被害者からも語られることはあまりなく、児童養護施設に収容されて何か月もしてから少しずつ語られることが多いとのことなので、いかに行政にとっても対応が困難な事なのかが解ります。