二十日鼠と人間
ジョン・スタインベックの同名小説を映画化。世界恐慌時代のアメリカを舞台に、いつか自分たちの農場を持つことを夢見ながら、転々と場所を変えながら農家で働く二人の若者の夢を描くヒューマン・ドラマ。
スタイン・ベック原作。広大なアメリカの労働者達の農作業をベースにその日常を描いた美しくも、そして貧しく、しかし人間味溢れる作品です。 スタイン・ベックらしい農場がテーマの美しい作品ですが、細かくみていくとその牧歌的な雰囲気とは裏腹に人間のある種のしがらみやドロドロした部分も垣間見れます。主人公はちょっと足りないながらも心優しいレニーもよかったけど、強くて頭のきれるジョージも深く印象に残りました。途中あまりにもの悲惨さ、惨めさに何度もう見るのを止めようかと思った事か。 それくらい危うい橋を渡っているかのような「いつかきっと何かが起きてしまうんだろうな」といった脆さを含んだ内容だったと思います。 最も考えさせられたシーンは、お爺さんの犬が殺された時にあとから「あれは間違っていたんだ。あれは誰かがやるんじゃなくて自分がやればよかったんだ」というセリフに何とも言えないやるせなさが胸にこみあげてきました。 それがあのラストに繋がっていたのかな?と思うと何だか複雑な心境になります。 2回は見たくない作品ですが、間違いなくある時代を捉えた社会派的良作に入ると思います。
このレビューにはネタバレが含まれています
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