全てが美しい。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月22日 17時29分
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総合評価:
5.0
一言で言えば、全てが美しい映画だった。
姿や芝居、キャラクターも景色も。この映画の中には美しさが凝縮さているようだった。
もちろんストーリーも美しいものがあった。
時代ならではの同性愛という大きな障害を描いており、それを二人でどのように乗り越えていくのか。時代に合った、とても現実的で共感しやすい部分が良かった。
本当に特別大きな変化が起こることはない。ただ二人が生きていて、話が流れていくにつれて少しずつ心の奥底の変化が表れてくるのがたまらなく見どころである。
だから、コアな映画好きには見欲しい作品だと思う。
最後のシーンも大変見応えがあり、結ばれて終わるよりも、結ばれる可能性を残して終わることで見る側の欲や可能性を残してくれる。
同性愛に共感を持てるのではなく、そのような話を題材にして人が生きる意味や希望を持てる可能性を充分に与えてくれた素晴らしい映画だと僕は思う。
落ち着いた時間に浸りたい、一人が好きだ。心を洗いたい。
そんな人にはこの映画がハマると思う。
イメージワード
- ・不思議
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