「物語に一貫性がないです」貞子ぱぴこさんの映画レビュー

貞子 Sadako

物語に一貫性がないです

このレビューにはネタバレが含まれています

ぱぴこ

2021年8月22日 11時24分役立ち度：0人

総合評価： 2.0

「リング」シリーズのひとつであり、初作から数十年後と思われる時代が舞台です。
主人公・秋川は病院で臨床心理士として働く女性。
しかし、彼女が働いている病棟がどこなのかいまひとつはっきりしないんですよね。
おそらくは精神科かと思うのですが、問題は物語の中心となる記憶を失った少女。
彼女は明らかに小児科に入院しており、秋川が度々登場する理由がよくわからないのです。
無論「記憶を失った」という設定があるので、それを理由とすると見る向きもあるかとは思いますが、そこまでくると心理士より医師の出番です。
秋川の弟・和真はいわゆるYouTuberのようなもの。
しかし、投稿している動画はどうみても数字が取れるようなものではなく、支援者がついたというのが信じられないレベルです。
このように全体的に一貫性がなく、製作者側の「こうしておけば怖いよね？」という意図が透けて見え、そこがまた興ざめポイント。
初代「リング」との繋がりを見せるなど、いい点もあるので、物語をもう少し丁寧に整理したほうがいいように思いました。