「すべてがスケールアップ！」 JUNK WORLD ジュリーハンセンさんの映画レビュー

字幕ゴニョゴニョ版で鑑賞。

前作にあった良い意味での箱庭感や、狭い通路だらけの閉塞感みたいなものはなくなり、映像的に空間も開け、登場人物も多種多様で、ストーリーもわりと壮大で複雑になり、すべてがスケールアップされていた。

前作のような小ぢんまりしたシンプルな物語や世界観を期待すると、最初は少し面食らう。
が、キモかわいいユニークなキャラクターたちが繰り広げる冒険活劇、そして絶妙な間の笑いやゴニョゴニョ語のセンスは前作同様に健在で、「これこれ、これが観たかった」と思わされる。

今回、「笑い」の部分に関しては前作以上にてんこ盛りだった。
ビジュアル的な笑いから、しょうもない下ネタ、コメディ担当の上司・部下コンビ等々。
そして、やはりゴニョゴニョ語の面白さ！
「いや、ちょっとふざけすぎだろ！笑」と思うくらいゴニョゴニョ語の日本語アレンジが絶妙すぎて、そこに笑っちゃって正直字幕の部分が頭に入ってこない…。

今回はストーリーにタイムトラベル、パラレルワールド的な要素が入って複雑になるぶん、字幕が頭に入ってこないのは少し戸惑う。
このへんは吹替版の方が話を理解しやすいと思われる。（次回は一度吹替で観ようと思う）
いや、でも本音はめっちゃ面白いから字幕ゴニョゴニョ版の方をオススメしたい…汗

登場キャラクターは今回も最高！
前作と同様のダメダメ上司・部下コンビは最低で最高だし、2人ともカッコ良かった人間のトリスとマリガンのダンテの淡いロマンスもたまらんし、ロボットのロビンの時空を超えた忠誠心は感動的だし、すべてのキャラが愛おしい。

とにかく、ただただひたすら楽しかった！
次回、最終作「JUNK END」が待ち遠しい！