関心領域 The Zone of Interest

関心領域の豆知識・失敗談

• 豆知識・トリビア
  屋外のシーンでは、遠くのバイクのエンジンが絶え間なく回転している。実際にはルドルフ・ヘスは、収容所から聞こえてくる悲鳴や銃声をかき消すために、エンジンを回転させる人間を雇った。
• 豆知識・トリビア
  ヘートヴィヒは友人たちに「カナダ」からコートをもらったと話し、国（カナダ）のことだと思った別の女性をあざ笑う。カナダとは、アウシュビッツの囚人から没収した物品の巨大な倉庫につけられた名前である。
• 豆知識・トリビア
  ジョナサン・グレイザー監督は、2023年の『ヴァニティ・フェア』誌のインタビューで、囚人たちのために夜通し食べ物を置いてまわる少女のキャラクターのモデルとなった実際の人物ついて語り、それらのシーンをサーモグラフィーカメラで撮影することになったプロセスについても詳しく明かした。「この少女はアレクサンドリアという女性で、私が出会った時、彼女は90歳でした。私がアウシュビッツに通い始めて、そしてこの映画のことを考え始めたとき、明らかに扱っているものすべてが真っ暗でした。その恐怖は、考えるだけでも非常に抑圧的で、このプロジェクトが進展する過程で、闇しかなくて続けられないと感じたことが何度もありました。友人で共同プロデューサーの一人であるバーテック・レインスキーは、当時その地域に住んでいた人や、まだ存命している人たちについて調査を始めました。そして実際、彼らの中には基本的にパルチザンで、AKと呼ばれるポーランドの地下組織のようなレジスタンス運動に参加していた子供たちがいたんです。彼らは文書を管理し、収容所の内外で情報を共有していました。彼らは子どもだったから、あまり疑われなかったんです。私はその女性に会って、映画にも出てくるような彼女の話を聞いたんです。彼女は小さい頃、炭鉱で働いていましたが、実際に炭鉱にいたわけではありません。彼女は地元に住むポーランド人で、非ユダヤ人ですが、囚人のためにできることをしなければならないと感じていました。彼女がしたことのひとつは、日中よりも危険の少ない夜に作業現場に忍び込み、彼らのために食料を置いていくことでした…。私たちは、この映画が21世紀のレンズを通して見られることについて話しました。それは、すべてのカメラができるだけシャープで飾り気のないものである必要があり、照明を使わないという確認でした。その結果、自分で設定した制限の中で作業をすることになりました。だから、こんなシーンがあります。1943年の夜、昼間は奴隷労働に使われる作業現場にいる少女。照明が使えなかったら、どうやって彼女を見せるか？正当化できるような明かりは周囲にはありません。撮影のウカシュ・ジャルと私は、どうやって彼女を見せるかについて話し合いました。そして結局、こうなったんです。目では見えないものを見ることができる唯一の道具は何か？それがサーモグラフィーカメラでした。そして、このシークエンスを撮影するために、私たちはそのテクノロジーへの長く非常に困難な旅に出ました。
  あなたがここで見ているのは光を録画したものではありません。熱を録画したものです。このシークエンスまで見てきた映像とはかなり劇的な変化だと思いますが、21世紀の道具、21世紀のレンズというドグマへの関与、同じ意図が提示されています。 それは現在進行形です。熱という事実にはとても美しく詩的な何かがあり、「美」はその原理に続いています。そして、彼女は光を発します。それは、彼女をエネルギーとして捉える考えを強めています。」

関心領域の映画情報

映画監督

ジョナサン・グレイザー

制作国

ポーランド イギリス アメリカ

ジャンル

ドラマ 戦争

日本興行収入

-

世界興行収入

0.5億 USドル

参考

公式サイト