マフィア映画の傑作
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月29日 20時57分
役立ち度:0人
総合評価:
5.0
マフィア映画の傑作。
そして映画と曲の使われ方に革命を起こしたらしい映画。
レイ・リオッタ、デニーロ、そしてジョー・ペシ。3人の顔の圧が凄い。
その上、話が実話ベースで、まるで映画のような男性の人生。
オープニングから凄い。
3人車に乗っていると、トランクがガタついて声がする。期待通りというか、ありがとう、というべきか。
その後のトランクの人は、ブスブスと刺されてTHE END。
その人は終わっても、話はここから。
近所にマフィアがいると、私服を肥やしているし、一目置かれるから、少年には憧れの存在だったようで、御用聞きから始めるバイト。
マフィアの下てバイトとか、父親の稼ぎよりもいいとか、もう後に引けないの分かってても彼らとつるんで、仕事がしたいんだな、この少年は。
ありがたいことに、ナレーションがあるので、とても分かりやすい。
登場人物の多さで、関係図が頭の中でぐちゃぐちゃになるのを、ガイドしてくれて、とても親切なマフィア映画。
脂乗りまくっているデニーロと引退したジョー・ペシが堪らない。
スコセッシ監督だからこそ、引き出せる2人の悪い部分が、芸術。
躊躇なく人を殺す様、恫喝するのは、天下一品。あとはアル・パチーノくらい。
なのに、ケロっとしている。
冒頭のトランクのシーンに繋がる時も。
ナイフが要るからと家に寄ったら、ママが起きてしまって、久し振りだからと言って、夜中にご飯を食べるとか。
後のナレーションで言う、
「警察は『警察だ!』と言うけど、マフィアはドアをノックし名前を呼んで殺す」
警察より怖い。名前呼ばれて、世間話の一つでもしようとしたら殺される。
そして、イタリア系アメリカ人、舌が肥過ぎ。
仕事中に家に電話して、
「それと、ミートソース焦がすなよ」
とか、刑務所では、料理しかやることがなく、係決めたりディナーにステーキとか。
音楽は著名な方が解説していると思うので、割愛。
何回観ても、飽きない映画。