古さを感じさせない安定のファンタジー
2020年6月23日 11時25分
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総合評価:
4.0
この映画が公開されてから、もうすでに30年もたつのですが、何度見ても古びない映画だなあと感じます。
架空の西洋風の街が舞台、ということもあるし、魔女の出てくるファンタジーということもその理由とは思います。しかしこの映画がいつまでも新鮮さを感じさせる理由は、この映画のストーリーにあるのではないかと思います。
誰しも初めて自分の育った家庭やふるさとを離れるという場面はあり、また、自分一人で生活したり、仕事を始めるというクエストは多くの人が経験することです。仕事で失敗し叱られたり、周囲に励まされたり、そしてそんな中で異性との出会いがあったり…
そのような青春の心の揺れを、みずみずしい映像で描いているところにこの映画の新鮮さがあるのではないかと思います。
子供や若い人が、「こういうことってある!」と共感してみるのもよし、オトナが「こういうこともあったなあ」とほろ苦くみるものよし、かわいいキキの奮闘と美しい映像を楽しみながら心癒される、そんな作品でした。