本格アクションと深いテーマ性
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年6月23日 15時15分
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総合評価:
4.0
アニメシリーズ1期で日本を去った人気キャラクターの狡噛慎也が主人公で、彼のファンとしてはまさに待ってました!という感じの作品でした。
ただし、今回彼が活躍するのは、PSYCHO-PASシリーズの基本である監視社会やドミネーターの支配する日本ではないので、人によってはこれもPSYCHO-PASなの?と戸惑うかもしれません。
しかし、狡噛の身体能力の高さ、バトルの能力はドミネーターなど無くても十分に発揮され、銃弾戦も格闘も迫力のあるシーンに大満足でした。特に列車の上で展開されるバトルは本当にわくわくしました。
その一方で、副題にもあるように、「恩讐」ということが一つのテーマになっており、かたき討ちをしたいという女の子に戦い方を教える、というシーンがあり、これが深いテーマ性と結びついています。
人を恨むということ、それに復讐をするということ、人を殺してしまうということが、その人の心に何を与えるか。狡噛のこれまでの人生にも生じた同じステップをたどろうとするこの少女とどう向き合うのかを考えると、その思いの深さに心を打たれました。