母と娘の「無言」の会話
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年7月20日 22時44分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
反抗期真っ只中の娘に「嫌がらせ弁当」と評していわゆるキャラ弁を作り続ける母と娘の物語です。
全体的にポップな雰囲気で、篠原涼子さんが演じる母親も爽やかでいいです。
八丈島の風景がよく似合う物語でした。
母子、特に母娘というのは同性故にある程度の年齢になると問題を抱えることもしばしばです。
そんな状況を明るく乗り切る姿が素敵でした。
ただ、若干メタ的なユーモア演出が入ることもあり、その辺りが少し惜しいです。
物語自体いいものなので、過剰な演出は不要なのではないかと感じました。
母親が少し娘に近づきすぎているように思いながら観ていましたが、ちゃんとそこは解決しています。
お弁当という愛情。そこに込められた想いを受け取った娘は、きっとまっすぐ進んでいけるのでしょうね。
スタッフロールも凝っていて面白いです。
その後に少しエピソードが入ります。
いいエピソードではあるのですが、多少の取って付けたような雰囲気があるんですよね。
個人的にはこの部分は蛇足だったかなぁと感じました。