実際の出来事だから恐ろしい
2021年9月18日 21時05分
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総合評価:
5.0
恐竜が出てきたり異星人と戦ったりする映画は現実では難しいので、もしもそういう状態になったらという怖さがありますがこの映画はもう少しで日本が壊滅的な被害に遭う可能性があった実話という点でものすごい怖さがあります。なぜならその壊滅的な被害に含まれてしまう地域に住んでいるからです。あの日の地震はこれから先も経験するかどうかわからない大きさでしたし、十分に恐怖を感じましたが実際に放射能の怖さを知っている原発の人間にとっては正直な所、あきらめた部分もあったでしょう。電気系統が全てダウンしてしまって、大変に危険な状態になったときの焦りやいらつきはよく描かれていました。実際の所はもっとすごかったかもしれませんが。怖いのは原発の怖さを知っている同じ会社の人間でも、こんなに温度差があったのかという感じです。背広組と現場の対応に関する温度差はこれから先、もし大変な事があったら命取りにならなければいいなと強く思いました。国のトップも気持ちはわかるが、あそこで現場にいくのはもし事故があったらどうするんだと呆れてしまいました。この映画は平和ボケしてしまった日本人に、緊急の時の対応を勉強するように勧めていると映画のように感じます。