10年以上経ってからやっと。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年9月25日 20時40分
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総合評価:
4.0
福島は私の故郷で、彼の震災は当時遠く離れた場所に住んでいた身にあっても、様々心配し、心を痛め、悩み、無力さを嘆きました。あれからことあるごとに、今自分がしていることは、あの時悲しい目にあった同郷の方々にとって、勇気づけられることなのか?何かの助けになっていることなのか?と考えることも多かったように思います。この映画を見るまでにだいぶん時間が経ってしまったのは、私にとっては鑑賞にあたって相応の勇気が要り、様々なことをに区切りをつけ、少々彼の事件について鈍感にならないと見れないと思っていたからです。ようやく最近の見ることができました。今まで知れなかった、私の故郷をめちゃくちゃにしてしまった施設の中で起こっていたこと、中で必死に奮闘していたのは、私と同じ福島を故郷とする人たちだったことを知って、胸が張り裂けそうでした。と同時に、やはり現場と上層部はあんなにも距離があるものなのだと、気持ちに温度差があるものなのだと、絶望もしました。もっと早く見るべきだったとも思いました。また、見ようと思いました。