ニュー・シネマ・パラダイス
映画監督のサルヴァトーレ(ジャック・ペラン)は、映写技師のアルフレード(フィリップ・ノワレ)という老人が死んだという知らせを受け、故郷のシチリアに帰郷する。
映画が好きで、映画館シネマパラダイスに入り浸る幼い少年トトが可愛らしく、何度叱られても「映画を観たい」「映写機に触ってみたい」という姿にきゅんとします。映写技師のアルフレードとの年齢を超えた友情が、心を打つ作品です。 この映画は昔からの映画好きの人に、たびたびおすすめされてきたのですが、公開されてから30年以上たつ今になって観た者にとっては、ある意味での「教養」がないと良さがわからない部分があると感じました。 イタリアのシチリア島の辺鄙な村、しかも第二次世界大戦の後という時代背景。貧しくて映画以外に楽しみがない、という状況。シチリア島にいても、満足な生活ができず、本土に渡らないと人生が開けてこないこと。このようなことを現代の日本で実感として理解できる人は若い人では少ないかもしれません。 上映されている古い映画が、どうやら実在の有名な映画なようで、それがどの映画のどの場面なのか理解していれば、感動が深くなったかもしれない、とも思いました。
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