笑えるゾンビものでした!
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年9月5日 00時13分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
SNSやメディアで取り上げられて話題になっていたので、気になっていました。ゾンビものにも興味があったので、ワクワクして観ました。
序盤の展開は、正直何が何だか分からずポカンとしてしまいました。ありきたりなゾンビものという感じですが、所々におかしい箇所があるのです。また、ギャグやコミカルな感じを想像していましたが、思ったよりも血みどろでした。また、カメラワークにすっかり酔ってしまいました。
「え、これで終わり?」と悪い意味でびっくりしてしまったほどです。
ですが、ここからが本番でした。ワンカットのゾンビ映画を撮る物語だったのですね。
映画制作にあたってのグダグダの打ち合わせや、癖のあるキャストたち(とくにアル中の役者には驚きでした)。どんどん物語に引き込まれていきました。
前半「ん?」と思った箇所が次々に伏線回収されていく流れはお見事でした。とくに、ラストシーンを撮るためにゾンビたちが人間ピラミッドをしていたのには大笑いしました。ゾンビピラミッドというべきでしょうか。彼らの必死の表情が最高です。
後半は笑いの連続でしたが、若い頃の監督が幼い娘・真央を肩車している写真と、現在の監督が真央を肩車してカメラを回している場面はジーンとしました。映画を作る事への情熱やありあまるエネルギーを感じられる作品でした。
何度か繰り返して観たくなりました。