主人公の「嫌な感じ」をうまく演じておられます。
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年9月16日 17時01分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
タイトルの「ブース」とは、ラジオ放送のためのラジオブース、つまりスタジオみたいなものですね。
そこがメインの舞台として描かれています。
主人公は人気DJの佐藤。
いつもの通り放送するはずが、トラブルでいわくつきのブースで放送することになってしまいます。
そこで聞こえた謎のノイズ「嘘つき……」。
実はこの佐藤、放送では好人物を装ってますがとにかく嫌な感じの人物なんですよね。
しかも、実は放送の前に大変いけないことをしでかしてしまっているのです。
生放送という状況の中、なんとか放送を続けていくのですが、スタッフの仕草などが気になる佐藤。
やはり後ろ暗いことがあるとなにもかもが自身を責めているように感じるのでしょうね。
平静を装いながらも少しずつ追い詰められ、苛立っていく様がリアルで面白かったです。
先に述べた「大変いけないこと」というのは、スタッフの女性とのトラブル。
死んだと思っていた彼女がブースに入ってきて、失禁してしまうシーンは圧巻です。
そりゃあチビりますよ、あれは。
心理的なホラーでもありますが、心霊現象的なものもあり面白い構成になっています。
人様の恨みを買うようなことはするもんじゃないなぁ、とつくづく感じました。