心を落ち着かせたいときに観たい映画
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年9月24日 11時13分
役立ち度:1人
総合評価:
4.0
本編のエピソードにも出てきますが、昔観た映画や本などをまた観ると、その時の自分の状況によって感じ方違ったり、昔はわからなかった意味がわかったりするという事は良くあると思います。
この映画は20歳の女性が45歳になるまでの心模様や仕事、生活の変化を茶道を学ぶ事で自分なりに乗り越え整えていく中で、そんな体験の瞬間をみせてくれる映画です。
主演の黒木華さんが、20歳から45歳までを演じています。20歳のころは1990年代なので服装もどこか懐かしい。大人になるにつれて落ちついていく様子を好演してます。
お茶の先生の樹木希林さんはそれとは真逆で、時代が変わっても茶道の世界は変わらずそこにあるという事を表\\\しているように見えました。
タイトルや茶道ということから、始めは難しそうな映画だなと思いましたが、お茶の先生が20歳が聞く質問に「わからない」と答える部分やお作法を指導している際のお茶目な様子、女性があつまる楽し気なお茶会の様子に親近感を覚えました。それだけでなく、茶道を知らない私でもわかりやすく、茶道の奥ゆかしさを感じることが出来ました。
茶道のシーンでは雨や水の音にクローズアップする場面があります。また静かにお作法を見ているという場面もありますので、心を落ち着かせたいときにに見るのがオススメです。